フランスの映画だ。珍しい。
前半はロシアが舞台だ。時代や民族の複雑な事情がベースになっている。
話の筋立ては単純で、 長い長い臥薪嘗胆と雌伏の時を経て乾坤一擲の一発逆転ドタバタ劇とでも言うべき内容だが、ワクワクドキドキした。
シリアスな部分は意外に少なく、コミカルな部分がたくさん散りばめられている。
それだけに一つ間違うと変な映画になると思うのだが、そこは何とか持ちこたえている。
映画の最後に一度だけ演奏シーンがある。チャイコフスキーのバイオリン協奏曲。
音楽と相まって自然に涙が出て、感動でいっぱいになった。
娯楽性も含め、本当に素晴らしい映画だ。
今まで見た映画のベスト5には入ると思う。
ランキング上位はみんなラテンの国の映画ばかりの気がする。
オーケストラ (Le Concert)
