舞台は北米自由貿易協定成立の陰で産み落とされたアメリカ国境のメキシコの無法地帯。
ジェニファー・ロペスとアントニオ・バンテラスというヒスパニック系の豪華な布陣だ。
出だしは、なんだかバタバタして落ち着かないが、誰を信じたら良いのかわからないようなシリアスな緊張感のある場面が続く。途中でホラーのようになったり、政治劇のようになったり、重苦しくて濃いシーンばかりが続き状況は悪い方向ばかりに向かう。
悪は生き延び、光は見えない。最低限の解決はするが、すっきりしない終わりを迎える。
せっかくのキャスティングなのに後味は最低だ。でもそういう狙いだから仕方がない。
ボーダータウン 報道されない殺人者
