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千年女優

しっかりした縦糸がありながらも、アニメならではの柔軟さを生かした凝りまくった構成。しかもやり過ぎ感のない自由さと遊び。なおかつ映画への愛情にあふれ、本物のスターのきらめきを振りまき伏線を丁寧に拾いながら終盤へと向かっていく。これほどの傑作を...
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プリンセス トヨトミ

予告を見ると面白そうに思えるのに評価がとても低い、そういう映画を敬遠していたが、そんなポリシーを吹っ飛ばすほど、この映画の予告は面白そうだった。とにかく荒唐無稽な話だ。こういうのをバカバカしいと嫌う人もいるだろう。個人的にはここまで徹底的に...
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世界侵略:ロサンゼルス決戦 WORLD INVASION: BATTLE LOS ANGELES

いきなり戦争シーンから始まる。SFかと思いきや、若干のドラマを折り込みながらほとんどハイテンションな戦闘シーン。これはこれで良いのかもしれないが、最後ウトウトしてしまった。
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奇跡

ちょっとネタバレ。小学生たちのそれぞれ願う奇跡の実現を求めて、願懸けをするための小さな冒険の話。脇を固める俳優たちがとても豪華。全体を通して流れるゆるい感じが心地いい。
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ランウェイ☆ビート

原作がケータイ小説だからなのか、安直でご都合主義のストーリー展開だがそれでもファンモンの音楽が流れる盛り上がったシーンなどで胸が熱くなる。でも、クライマックスのところがちょっと退屈。桜庭ななみが地味で目立たないけど、「ぽよーん」としていて、...
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大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇

安心して見られるコミカルなシュールな映画で、良いと思う。シュールな映画は、作り手の想像力で限界が決まり、レベルが低いとチャチな感じになる。でも、破綻もなく、うまいことチャチになりそうな部分を避けている。主演の二人(竹ノ内豊、水木あさみ)の魅...
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管制塔

北国。15歳。少年。孤独。多感。繊細。退屈。流浪。美少女。転校生。スナフキン。音楽。再生。灯台。破滅。別離。未来。希望。紙飛行機。管制塔。
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恋とニュースのつくり方 (Morning Glory)

気軽に見られて、笑わしたり、ちょっとだけしんみりさせたり、ほんとに面白かった。似たようなハリキリヒロインの映画はあると思うが、その中でも最高の出来だと思う。ハリソンフォードの渋みがすごくアクセントになっていて、カタルシスをもたらした。
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イップ・マン 序章

カンフーアクションをベースにしたドラマ性の高い映画。ブルースリーも学んだ流派の達人の事実に基づくものらしい。控えめで穏やかな人格者で恐妻家の武闘家。出だしのところは、この設定が面白い。時代背景が日中戦争時代で途中から重苦しくなり日本人が悪役...
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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1・2

PART1の途中までは記憶があった。飛行機で途中まで見たのかもしれない。途中何度か眠くなった。エマトマソンの魅力に引っ張られかろうじて起きていた気がする。原作のある大作映画っていうのは仕方ないのかもしれないが、お行儀が良くて退屈なものになり...
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最後の忠臣蔵

なかなか趣のある良い映画だった。忠臣蔵と名前がつくと「またか」という気がしてしまうが、これは外伝的なエピソードと言っても良いのかもしれないが、とても新鮮。仕方ないのかもしれないが、最後はもっと救いのあるものにならなかったものか。
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半次郎

映画というよりも、年末にやっているような時代劇ドラマにしか思えない。出来の良くないリアリティーの欠けた薩摩礼賛のメッセージにしか見えない。
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阪急電車 =片道15分の奇跡=

オムニバス形式で、ひとつひとつのエピソードが非常に丁寧に作ってある、とても気持ちの良い映画。元気が出ない時に見直したら、きっと前向きな気分になれる、そんな映画。今年見た日本映画で一番かもしれない。もっと褒めても良いかもしれない。得をした気分...
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GANTZ -Perfect Answer-

途中までは伏線が張られている最中は、よく出来た連続ドラマのような続きものの面白さがあった。ただ途中から最後の落ちが見えてきて、確実にその方向に向かっているのがバレバレだった。せっかくのシュールな雰囲気が最後は偽善的な感じになってつまらなくな...
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GANTZ

アニメを見てたが、それに比べると不条理でグロい感じはだいぶ弱まっている。見て知っている範囲内で話が終わらず、あれって感じになり、面白くなってきたところで終わった。続編があるので、まあ、よしとしよう。
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カフーを待ちわびて waiting for good news

映画が始まってすぐ、これ見たことがある、と思った。このブログを検索したが何もひっかからなかった。飛行機の中ででも見たのだろうか。一度見たことがあったとしても、この映画はとても面白かった。話の筋も緻密によく練り上げられていた。最後のシーンは記...
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あしたのジョー

伝説のマンガが原作だけに、ストーリーを隅から隅までみんな知ってるし評価が厳しくなるのが普通だと思う。でも、 とても面白かった。手抜きもなく、テンポも良く、キャスティングも悪くない。ボクシングの映画の中でも最高に好きなものと言って良いと思う。...
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学校

ザ、山田洋次映画。しみじみした、いい話なのはわかるが、楽しくない。若い竹下景子が魅力的。裕木奈江と中江友里を同時に使うキャスティングのセンスはどうかと思う。
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お金で幸せが買えるわけ (The Jones)

アメリカンなファミリーコメディーを想像していたのだが、実際にはとてもドライで風変わりな映画だった。他の人はそうは思わないかもしれないが、個人的にはこれはSF映画に分類しても良いのではないかと感じた。実際にこんなことが世の中にはないと思うので...
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母なる証明

先入観を持って映画を見始めることは避けられない部分はあるが、予告を見ると特に仕方ない部分がある。出始めの部分は、ひどいグダグダでこの映画のどこが高い評価なのかと信じられない思いがあったが、唐突に事件が起きてから急に面白くなった。どんな終わり...
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リトル ランボーズ (Son of Rambo)

ほかの映画を引き合いに出すのはあまり良い表現方法とは思えないが、少年の映画としては、スタンドバイミーだし、映画の映画としてはニューシネマパラダイスだし、異端の宗教ののフレーバーは刑事ジョンブックだし、そんな名作の香りをいたるところに感じさせ...
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インシテミル 7日間のデス・ゲーム

テレビでやっていたのを録画して見た。なんてくだらないんだ。悲しくなるほどくだらない。それ以上のコメントなし。
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借り暮らしのアリエッティー

出だしの部分だけ見ると都会っぽい太い道路と整備された街がある場所から遠くない場所にある山深い森があるという設定のようだが、無理があるのが気になった。家の中の絵が基本的にリアルなもんだから、逆に、縮尺とか、言葉とか、文字とか音の大きさとか、声...
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英国王のスピーチ The king’s speech

この映画だけは吹き替えで見るわけにはいかないな、字幕をみないといけないな、と思って気合を入れて見始めた。困難を克服する話というのはよくあるが、特殊で環境が丁寧に描かれていて、そこがとても興味深く面白かった。思ったほどの感動はなかった。まあ克...
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コアンドル洋菓子店

最初に余談から。予告のコレクションとして今までで一番良いかもしれないと思った。期待が膨らむものがたくさんあった。あまりに良かったのでコメントしたくなった。さてこの映画。出だしの流れがとてもスムーズ。蒼井優がエネルギッシュで熱い役をやるのはち...
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漫才ギャング

なかなか良い。狙いすぎで失敗しているところが残念だとか思っていたらついつい引き込まれた。吉本のキャスティング芸人ばかりのキャスティングだが、宮川大輔とかとても良い味を出していた。漫才自体もさすがにプロの出来で妥協がなかった。佐藤隆太が良くや...
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道頓堀川

出だしで松坂恵子と真田広之の関西弁に違和感を感じたが、だんだん気にならなくなった。複数の話が並行して進む感じで、中でも山崎勉と佐藤浩市の争いのギスギスした具合が作り話とはわかっていても、なんだかリアルな気がした。主演の二人でいうと、この頃の...
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デート&ナイト

韓国に向かう飛行機の中で見た。最後まで見られないといやなので一番短い映画を選んだ。内容的にはアメリカンなわかりやすいコミカルな映画で楽しめた。ただ、どう考えてもあと30秒くらいでエンディングロールが出そうなところで止まった。あとほんのちょっ...
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SP 革命編

面白かった。贅肉のない、とても筋肉質な映画だった。体脂肪率3パーセントといったところだ。日本でもこんな緊張感にあふれた映画が作れるんだなと感心した。話や状況にかなり無理なところはあるが、全然許せる。
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息もできない

ドキュメンタリーのような絵作り。緊張感のあるセリフ回し。繰り返される暴力シーンと強烈なキャラクター。でもそれだけ。何の取り柄も感じられない映画。なんでこれの評価が高いのかわからない。
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信さん・炭坑町のセレナーデ

昭和38年。粗っぽい元気と濃い人間関係と様々な混沌に満ちていた時代。場所は石炭産業が傾きつつある、九州は福岡、炭鉱の島。その雰囲気が素晴らしく上手に再現されている。話は、出戻り美人母と東京育ちの男の子、そして友達になった信さんの小学生から高...
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おにいちゃんの花火

子供の頃のことで最近、思い出すことがある。泣き虫と言われてからかわれていたことだ。小学校2年で転校した先でも言われたのでやはり泣き虫だったのだろう。最近は映画の予告を見ただけて涙ぐんでしまうことがある。なぜか気持ちが良い。泣くという行為には...
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ソーシャル・ネットワーク

面白かった。だが不思議な映画だ。アメリカの映画はストーリーの進め方にパターンがある場合が多い。面白い映画はほとんどの場合、なんらかのパターンを踏襲している。この映画は従来のパターンには全く当てはまらない。というよりはパターン化するような話の...
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君が踊る、夏

よさこいの踊りは、いまや全国区だ。 いろんな学校や自治体で取り上げている。時代に合ってるんだろうな。土佐弁も坂本竜馬のおかげですっかりメジャーだな。日本屈指の歴史上のヒーローに宣伝をさせるなんてちょっとずるい。実話に基づいた病気の話もずるい...
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ONE PIECE ワンピース エピソード オブ アラバスタ 砂漠の王女と海賊たち

家にあるコミックスは一切読んでいないが、テレビは全話欠かさず見ている。ストーリーは頭に入っていたし、名場面もはっきりと記憶に残っていた。それでもというか、だからこそかもしれないが、映画で省略された部分も蘇ってきて、最後のみんなで後ろを向いて...
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ジーン・ワルツ

ドラマにしても映画にしても、めぼしい医療もの(医者もの?)は端からみているつもりだ。やはりそこには多くの命のドラマが詰まっているから面白いのだろうと思う。ここに裁判とかが絡むと社会ドラマの性質も帯びて大きな広がりを見せる。最近代理母のドラマ...
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スペースバトルシップヤマト

キムタク主演のあまり評判が良くない映画。もともとの宇宙戦艦ヤマトをほとんど見てなかったので、予断なく見られたためか、思ったより楽しめた。やはり、くさいセリフの部分は鼻についたところがあったが、そんなに悪くないと思った。
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十三人の刺客

本格時代劇。侍でさえ争いを忘れた世の中で、理不尽で強大な力を持った相手に立ち向かう。覚悟の上の身を捨てての大博打。キビキビした所作。外連味のなさ。綿密な作戦とその裏をかく動き。立ち回り。全編シリアルさに満ちている。悪役の憎々しさも素晴らしい...
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小さな命が呼ぶとき EXTRAORDINARY MEASURES

事実に基づくアメリカの良質なヒューマンドラマ。ハリソンフォードが渋い役どころを務めている。これ以上にほとんどコメントしようがない。このタイトルは何とかならなかったかものか。原題がなかなか味があるだけに工夫がない気がする。
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マチェーテ MACHETE

好きだなぁ、こういう入り方。名刺代わりとはこういうもんだろう。でもバイロレンスもやりすぎで、かなりグロイ。メキシコ国境が舞台でもイメージはへヴィメタだ。主人公のスローな動きはスーパーヒーローとしては無理があるがそこは目をつぶるしかないようだ...